高校3年生のお嬢さまをもつご両親へ。~初めての厄年とお振袖~@四万十店
こんにちは、振袖の紀久屋四万十店です。
この春高校をご卒業されたお嬢さま、ご両親さま、まずはご卒業誠におめでとうございます。
これから更に進学や就職を目前に控えて楽しみや不安など様々な思いが去来する時期かと思います。
新3年生のみなさまは本格的な受験シーズンを前に身の引き締まる思いでしょうか。
いずれにしても、人生の大きな転機です。
なにかとお忙しい時期かと思いますが、高校3年生のお嬢さまをお持ちのご両親にぜひともお伝えしたいことがあり本日の記事をお届けいたします。
斜め読みでも構いませんので、お嬢さまの健康と幸せを願うためぜひお付き合いください!
さて、数え年で19歳(満18歳)、つまり高校3年生は女性の初めての厄年にあたります。
「そういえば33歳の大厄の時には私も厄払いに行ったわ」というお母様もいらっしゃると思います。
ですが19歳の時を思い返してみると「特に何もしていないような…?」という方も多いのではないでしょうか?
厄年を単なる慣習や迷信だとみられる方もいらっしゃいますが、
現代では一般的に、「古来よりこの年齢の前後に環境や体調の変化が起きやすい時期」として解釈されています。
厄年のおこりは平安時代、庶民の間に根付いたのは江戸時代と言われていますが
当時の19歳は既にお嫁入りを済ませ子どもを持っている年齢でした。
現在でもそうですが、特に医療の発達していない時代ではお産がまさに命がけであったのは想像に難くありません。
そして現代の19歳(満18歳)はと言えば、高校卒業後の進学・就職やそれに伴う県外への転居などを控え
ご両親としてもお嬢さまの新生活に何かと不安やご心配があふれる時期かと思います。
受験や就活なども、年々厳しさを増していく一方です。
そこでどうしてお振袖なのか。
厄除けの方法には様々な物がありますが、その中でも代表的なものに
「身内や親しい方から長いものをプレゼントしてもらう」という方法があります。
先述のとおり厄年にはトラブルや病気が起きやすかったことから、
「長寿を象徴する長いもの」を贈りその方の息災を願う習慣が現代まで息づいているのです。
お振袖はその長い袖も厄を祓うと言われておりますが、更に厄除けの効果が強いのが「帯」です。
ネックレスやマフラーよりも長く、そして古来よりの吉祥文様や魔除けの文様が織り込まれているのです。
更に胴体の周囲をぐるりと何重にも覆うことから、悪いものが体の中に入りにくくしてくれるとも言われています。
では、代表的な厄除けや吉祥のお柄をご紹介します!
<鱗> 代表的な厄除けのお柄です。 主に蛇の鱗を表し、脱皮を行う生き物であることから新しい身体になってそれまでの厄を落とすという意味を持っています。 |
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<七宝> 美しい円がどこまでも連続していく文様です。円、つまりは「完璧なもの」「人の縁」を表し、悪いものは寄せ付けず良い縁を連綿を繋いでいくという意味を持ちます。 |
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<雪輪>(紫色の部分です) 七宝とは逆に、一部が欠けた円のお柄です。 これは「私はまだ完璧ではありません」「これからも精進、成長します」という意味の文様で、勉学やお稽古事の上達を願う上昇志向のお柄です。 |
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<亀甲> 「鶴は千年、亀は万年」という言葉もあるように、亀の甲羅は長寿の象徴です。 亀のように長生きが出来ますようにという願いが込められています。 |
上記のお柄は、ごくごく一例です。
晴れ着であるお振袖とその帯には、このように古来から伝わる吉祥文様──お嬢さまの健康やこれからの躍進を願うたくさんのお柄──が所狭しと盛り込まれているのです。
それをご家族みなさまで選んで頂き、お嬢さまのために一針ひとはりお仕立てをし、
誰よりいちばんのお身内であるご両親から贈って頂く──
お嬢さまにとっては、きっと最上の幸せであることと思います。
お嬢さまにはこれから、受験、進学、就職など、人生の大きなステージが待ち受けています。
ご両親のもとで育まれるのももうあと少しかもしれません。
その大きな契機でもあるご成人式のため、またこれから出会うかもしれない困難を打ち払う力を借りるため、
何よりもおめでたい晴れ着を仕立てるという選択肢をぜひご一考いただければと思います。
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