振袖のたたみ方・保管方法って?
お嬢様の二十歳のお祝いに「振袖」をご購入された方は、着用後のたたみ方や保管方法も気になりますよね。
振袖や帯は、適切に保管することで、シミやシワを防いで、次の機会に気持ちよく着用することができます。
今回は、振袖を着た後のお手入れや保管方法、定期的なメンテナンス方法などについて、お伝えいたします。
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振袖を着た直後のお手入れ
着物ハンガーにかけて「風通し」をする
振袖を着た後、ご自宅で脱いだら、着物用のハンガーにかけて1日程度「風通し」をしてください。
真冬に着用された場合でも、着物や帯は汗・湿気を吸い込んだ状態になっています。
そのまま収納してしまうと、後々カビやシミ、臭いなどのトラブルが発生する原因となります。
着物ハンガーにかけて、汗や湿気を飛ばしてから、タンスや収納袋などにしまうようにしてください。
また、ハンガーに吊るしておくことで、着用時についたシワもとれやすくなります。
振袖だけでなく、襦袢、帯、帯揚げ・帯締めなども、同様にハンガーにかけて「風通し」をしてください。
シミや汚れのチェック
ハンガーにかけると、着物全体をくまなくチェックしやすくなります。
表側・裏側をよく見て、シミや汚れがないか確認してください。
・衿元のファンデーション汚れ
・食べ物やリップのシミ
・裾の泥ハネ
シミや汚れを見つけたら、拭いたり濡らしたりせず、専門店にご相談ください。
着物や帯のシミ・汚れには、専門的なケアが必要です。
間違った方法で対処しようとすると、シミを広げたり、かえって落としにくくなったりする場合があります。
シミや汚れは、時間がたつにつれて落ちにくくなりますので、なるべく早めにご相談ください。
振袖のたたみ方
風通しが終わったら、きれいにたたんで、たとう紙や収納袋に入れて保管します。
着物のたたみ方は、どんな着物でも基本的に同じです。何度か練習して覚えておくのがおすすめです。
慣れれば、狭いスペースでもたためるようになりますが、最初は、広い場所のほうがやりやすいでしょう。
①着物の表側を下・裏側を上に向け、肩を左・裾を右にして広げる
➁手前側の「脇」の縫い目にそって折り畳む
➂前身頃と衽(おくみ)の間の縫い目にそって折り返す
④反対側の衿・前身頃・衽を、③の上に重ね合わせる
⑤衿の周囲を折り目にそってきれいに重ね合わせる
⑥向こう側に残っている「脇」を持って、②の手前側の脇に重ねわせる
⑦左袖を身頃の上に折り畳む
⑧重なった裾を持ち、肩の方に向けて半分に折る
⑨ここまで重なった部分が崩れないように、しっかり持ってひっくり返す
⑩もう片方の袖を身頃の上に折り畳む
⑪もう一度ひっくり返す
⑫袖の下の部分を身頃の長さに合わせて折り畳む
どこかが折れ曲がったり、たるんでシワになったりしていないかチェックします。
崩れないように注意して、たとう紙やきもの収納袋にしまいます。
振袖や帯の保管方法
着物や帯の一番の大敵は「湿気」です。
湿気を吸い込むことで、着物や帯にカビが発生する原因となります。
着物や帯は、なるべく湿気がこもらない場所に保管することが大切です。
「桐たんす」は、内部の湿度が安定しているため、着物や帯の収納に最適です。
桐たんすがない場合には、手軽な桐の収納箱もおすすめです。
ただし、桐たんすにいれておけば、絶対に安心という訳ではありません。
桐たんすや桐箱は、風通しのよい部屋に置いて、なるべく湿気がこもらないようにしてください。
また、最近では、着物の収納に特化した「収納袋」も販売されています。湿気を通さないしくみになっていて、カビや虫害の発生を防いでくれます。
定期的に「風通し・虫干し」
桐たんすにしまっておいた着物も、長期間そのままにしておくと、カビや虫喰いが発生する場合があります。
1年に1~2回ほどでよいので、タンスから出した着物を、着物ハンガーにかけて2~3時間「風通し」をしましょう。
「風通し・虫干し」は、からっと晴れた湿度の低い日を選んで行います(晴れ予報が2~3日続く時を選ぶ)。7月、11月、2月頃は、湿度が低めになりやすいので、「虫干し」に適したシーズンとされています。
朝や夕方は湿度が高めなので、10時~15時の間が最適です。
直射日光に当てないように、室内で陰干ししてください。
「風通し・虫干し」を行うことで、次のようなメリットがあります。
・カビの発生や変色を予防できる
・虫食いを予防できる
・臭いの発生をおさえられる
定期的にお手入れを行うことで、大切な振袖を長持ちさせることができます。
しばらく着用予定が無い場合はクリーニングも
成人式のほかにも、振袖を着用できる機会は意外と多くあります。
・大学や専門学校の卒業式に
・結婚式に招待された時に
・お正月の初詣に
・国際交流やパーティーなどに
せっかくご購入された振袖は、「タンスの肥やし」にせず、いろいろなシーンに活用してみましょう。
帯や小物をアレンジして、成人式とはまた違ったコーディネートやスタイリングを楽しむのもおすすめです。
卒業式では、成人式と同じ振袖に袴(はかま)を合わせることもできます。
こうして時々着用することで、振袖や帯の定期的なチェックやお手入れにもつながります。
しばらく着用する機会がなさそうな場合は、長期保管になる前に、一度クリーニング(丸洗い)に出しておくのもおすすめです。
紀久屋では、ご購入された振袖の着用後のお手入れ・保管方法のご相談も承っております。