保管前の要チェック!振袖のお手入れ方法3種@紀久屋倉敷店
こんにちは。紀久屋倉敷店です。
雨模様の合間の快晴が待ち遠しくなるこの頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?
さて以前のブログにて、「振袖の保管のポイント」についてご紹介させて頂きましたが、お嬢様のために
仕立てたお振袖は大切に扱いたいもの。
しかしどんなに気を付けていても、
「ちょっと飲み物をこぼしてしまった!」「けっこう汗をかいた気がする…」ということもあるかと
思います。
また、着物は洋服とはお手入れの方法が異なるので、不安に思われる方も多いかと思います。
ということで、今回は「振袖のお手入れ方法の種類」について少しご紹介したいと思います!
「え?お手入れの種類って、洗うだけじゃないの?」
こう思われる方も多いのではないでしょうか。
確かに「洗い」という名前の付くものもあるのですが、洋服でいう洗い、とは内容が異なるので
実は注意が必要なんです!
ですので今回は、中でも特にお振袖を着られる上で知っているとより安心!というお手入れの種類を3つ
ご紹介したいと思います。
まずは「丸洗い」です。
ママ袖でお考えの方も、ご成約時の金額に応じてサービスで付けさせて頂くこともあるお手入れの一つで、
こちらはお手入れの中でも最も簡易的な方法になります。
「丸洗い」、という名前で、さらに最も簡易的なお手入れの方法、ということで、「着物を一通り洗濯する」というイメージを持たれることが多いのですが、ここで注意をして頂きたいのが、
「丸洗いではシミは落ちない」ということです。
というのも「丸洗い」は主にホコリや変色する前の汚れ、のような「見えない汚れ」を落とす
お手入れになります。
黄色く変わった後の汚れや、食べ物・飲み物のシミなどはこちらのお手入れでは落とすことができません。
ではそういったシミはどうするのか、というとそういった場合は名前もそのまま、
「シミ抜き」というお手入れが必要です。
こちらはシミの古さや大きさ、数、性質(何によってできたシミか)によってお手入れの手間が変わります。
ママ袖をお考えの方は特に長期間保管されていたものになるので、時間が経ってから目立たなかった汚れが
変色してはっきり見えるようになっていた、ということもあり得ますので、一度点検にご来店頂ければ
ご安心かと思います。
もちろん点検は無料でさせて頂きますので不安な点があれば、ぜひお気軽にご来店くださいませ。
さて、これで一通りのお手入れは完璧!もう長期保菅も怖くない!…と言いたいところですが、
ここでもう一つ気を付けて頂きたいのが、長襦袢です。
「さて、前撮りも無事に済んだことだし、畳んでしまっておこう」と長襦袢を手に取った時…
帯を締めていたところ以外の場所にもなんだかやけにシワがたくさん寄っていませんか?
実はそれ…汗のせいなんです!
布が汗を吸って縮んでから水分が乾くことでシワになっています。
もしあまりにシワが寄っているようなら、汗の跡が黄変してシミ汚れになってしまう場合もございますので、
丸洗いだけでなく「汗抜き」もしておくとよりご安心かと思います。
いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介したお手入れは一部ではありますが、お嬢様のためにご購入されたお振袖でも、
お母様やお姉様から譲り受けたお振袖でも、皆様の大切なお振袖を綺麗に、安心して、たくさん着て楽しんで
頂くためのお力となれれば幸いです。
また、紀久屋倉敷店では、来週7月23日(木)~7月27日(月)の期間できもののお手入れの専門の職人が
来店する「きものクリニック」という催事を開催致します。
見積もりまで無料で、皆様の素敵なお振袖をお嬢様へ受け継ぐためのお手伝いをさせて頂きます!
なお、今回の催事は完全予約制となっておりますので、ご来店の際は必ず事前のご予約をお願い致します。
紀久屋は地域密着型の呉服店です!
倉敷・総社・早島・高梁・笠岡・新見・井原など……。
岡山県内の幅広い地域のお客様にご来店頂いております。
前撮りから成人式当日のサポート、卒業式の袴、着用後のクリーニングまで。
心を込めて精一杯ご対応させて頂きます。
また、当店では新型コロナウイルス感染拡大の影響を考慮し、現在出入口へのアルコール消毒の設置・
スタッフの検温とマスク着用などの対応を行っております。
密になることを避けるため、当店では振袖のご予約も、時間帯ごとに一日三組様限定の完全予約制で対応させて
頂いておりますので、ご来店の際は必ず事前のご予約をお願い致します。
お客様に安心してお振袖選びを楽しんで頂けるよう努め、皆様のご予約・ご来店をお待ちしております。