梅雨のお着物保管&お手入れ方法ご紹介!@四万十店
こんにちは、振袖の紀久屋四万十店です。
今年も早いものでもう6月、全国でも徐々に梅雨入りをした地域が多くなってきていますね。
四国も先日5月31日に梅雨入り宣言が出されました。
今日は、梅雨の時期のお着物保管方法について解説いたします!
お振袖に限らず、大事なお着物の状態を保つためにぜひご覧ください。
①和だんすの引き出しはなるべく開けない!(特に桐だんす)
梅雨以外の季節ではよく、「虫干しは大変ですから、天気のいい日に引き出しを開けて風を通して頂くだけでも効果がありますよ」とご案内することがあります。
これは特に乾燥した秋冬では有効な手段なのですが、梅雨の時期に限ってはなるべく避けて頂きたいのです。
というのも、梅雨の時期は天候にかかわらず空気中の湿度が非常に高くなっています。
たとえその日は晴れていたとしても、前日まで雨が降っていた、あるいは翌日から雨が降る、という状況だと実は既に湿気がたくさん漂っているのです。
そういった状況でたんすの引き出しを開け、そしてしばらくしてから閉じると、たんすの中に湿気が閉じ込められてしまうのです!
そして当然閉じ込められた湿気はお着物へしみ込んでトラブルの原因に……。
特に総桐のたんすは湿気によって桐そのものが膨張するため、
そもそも必要以上の湿気が出入りしないよう他の季節よりも引き出しの隙間などが狭くなっているのです!
自然ってすごいですね。
高温多湿の日本で、昔からたんすの素材は桐が最良だと言われているのはこういった理由もあるのです。
たんすの中の風通しは、【梅雨が明けてからっとした晴天が数日続いたあとの、午前中のみ】にしてくださいね。
②乾燥剤は梅雨が始まる前に新しい物へ交換!そして定期的にチェックを!
着物のトラブルを避けるためには、とにかく湿気を遠ざけることです。
引き出しの中にいつ入れたか分からない乾燥剤や防虫剤がある方も多いのでは…?
この機会に新しいものに入れ替えて、たんすに侵入した湿気をぐんぐん吸ってもらえる環境を整えておきましょう!
弊社で定期的にご予約ご奉仕品としてお出ししている「和服の友」を各引き出しに一枚ずつ入れて頂くのがおすすめです。
湿気を吸ったら天日干しにするとまた繰り返し使えて便利ですよ♪
こちらも一年に一回はお取替えしてくださいね。
③お振袖、留袖、喪服は「安心きもの収納パック」へ!
とはいえ、たんすの中で完全に湿気をシャットアウトするのは難しいもの。
お嬢様のために誂えられた大切なお振袖、そして普段は出番がないけれどいざという時に絶対必要な留袖と喪服は「安心きもの収納パック」に入れて万全の状態で長期保管に臨みましょう!
このパックは、お着物を中に入れてきっちり口を閉じさえすれば虫干しが不要になる便利アイテムなのです。
お着物ではなく、付属の乾燥剤を定期的に天日干し&交換すればいいだけ!
湿気も虫もこのパックの中にはけして出入りできません。
そしてなぜお振袖の他に留袖、喪服なのかというと、この二種類は深い黒色を出すために何度も何度もさまざまな素材や植物を使って染色を行っているお着物だからです。
一度や二度しか染めの行われていないお着物よりも、染料の有機物=つまりカビにとっての栄養分がたっぷり含まれているのです。
おまけに色は黒なのでひとたびカビが発生してしまうとどうしても目立ちます。
実際、お嫁入りの時に持たせてもらった留袖や喪服がいざ必要になって出してみたらカビだらけだった!
高かったのに結局レンタルの着物を着ることに……なんていう例も多いのです。
「大事だからこそ出番が少ない」、そういうお着物はよりしっかりしたガードがおすすめです。
④既にカビや虫食いの発生してしまったお着物は別の場所に隔離!
カビや虫は、着物から着物へ、あるいはたんすから着物へ、洋服から着物へ……
実にさまざまな経路で移動していきます。特に梅雨はそれが活発になるので要注意!
残念ながら既に被害の発生してしまったものは、蓋のしっかり閉じるプラスチックケースなどに隔離するのが他のお着物を守ることに繋がります。
そしてお早めに専門店へご相談くださいね。
紀久屋は創業四十余年の呉服専門店!
お振袖に限らず、お着物に関するお困りごとはなんでもお気軽にご相談ください!
お手入れ相談会も定期開催中です♪
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紀久屋は創業43年のお振袖を扱う呉服専門店!
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