長襦袢の畳み方@紀久屋倉敷店
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こんにちは。紀久屋倉敷店です。
紀久屋倉敷店ブログでは先月、着物の畳み方をご紹介いたしました。
画像付きで説明させていただきましたが、あのブログを読んで皆さま着物をきちんと畳むことができたでしょうか?
さて、着物の畳み方は「本だたみ」という畳み方でしたね。
長襦袢は、着物とは違って「観音だたみ」という畳み方をします。
それぞれに畳み方があって大変ですが、今回も画像付きでご紹介いたしますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
①背中側が下になるように長襦袢を広げます。
着物を畳むときもそうですが、この時に裾側が自分の右側に、衿側が左側にくるように広げると畳みやすいですよ。
そして、広げた長襦袢を脇線で畳みます。先に手前側を畳んで奥側は後で畳み、着物の衿合わせと同じ重なり方になるようにします。
ちなみにこの時に衿をどう畳むかですが、衿を内側に折り込む方法と、広げてそのままにする方法の2種類があります。
これはどちらでも構いませんので、お好きな方法で畳んでください。
②次に、手前側の身頃と袖を、奥に向かって畳みます。
だいたい、脇線が背中心の辺りにくるようにします。もし、前に折り畳んでいた線が残っている場合は、その線に合わせて畳みましょう。
③畳んだ袖を折り返します。
先ほど畳んで輪になっている部分(一番手前)から、少しだけずれて重なるようにします。
④奥側の身頃と袖を、手前に向かって畳みます。
②と全く同じようにすれば大丈夫です。
⑤畳んだ袖を折り返します。
これも、③と同じ手順です。
⑥最後に、たとう紙に入る大きさに畳めば完成です!
振袖の長襦袢の場合は袖が長いので、最後に畳むときに身頃と袖を一緒に折り畳むことになります。
袖が動いてシワになりやすいので気を付けてくださいね。
いかがでしたか?
左右対称に畳む工程が多いので、長襦袢の方が着物を畳むよりも簡単だと思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。
着物と長襦袢が違う畳み方なのは、それぞれに意味があります。
着物は外に着るものなので、上前などの柄の部分・目立つ部分に折り目が付かないように、できるだけ縫い線に沿って畳む「本だたみ」で畳みます。
長襦袢は、着た時に見える衿が一番大事ですよね。もし長襦袢を本だたみしてしまうと、衿の中心に折り目がついてしまいます。
ですから、衿の中心が折れないように「観音だたみ」で畳みます。
着物と長襦袢それぞれに一番合った畳み方になっているんです。
長襦袢は着物の下に着るものですが、何か動作をしたときに裾や袖口や振りから見えるものでもあります。
そんな長襦袢にシワがあると、あまり美しくはありませんよね。
長襦袢をどう着るかは着物の着姿に影響します。その長襦袢を大切に扱うことは、美しい着姿を保つためにとても重要なんです。
「本だたみ」も「観音だたみ」もどちらの畳み方もできるようになって、ご自分のお着物・着姿を美しく保てるようにしたいですね!
それでも畳み方に困ったときは、紀久屋までお気軽にご相談くださいませ。